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黄金(1948) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 黄金(1948)
製作国
上映時間125分
ジャンルドラマ,アドベンチャー,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
落語のようによくできたストーリーであり、また、心理劇として秀逸。飯場仕事の手配師を追い込んだときに、財布の中身を全部取らずに、200ドルだけ抜き取って、酒場にも迷惑料を置いていく金にきっちりした男としてドブズを描いていたのが後半の展開を考えると非常に巧い。ただ、私にとってこの映画で一番印象に残るのは、いい味を出している爺さんでも、大金を手にし人間が変わっていくドブズでもなく、ドブズが落盤事故にあったときに、すぐに助けに行くと思いきや、一瞬事故現場に背中を向けてしばし思考をめぐらした後に、きびすを返したカーティンの場面。あのほんの少しの間に、彼は一体何を考えていたのだろうか。「ここで助けにいかなければ、一人減って自分の取り分が多くなる」と考えたに違いないと私は思っているが、映画はその部分は何も説明せず、完全に観客の想像にゆだねている。あの場面でカーティンをすぐ助けにはいる善玉一辺倒の人物として描かなかったことが、この作品にいろいろな余韻を与えているように思える。
南浦和で笑う三波さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-29 01:13:50)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 47件
作品の平均点 7.72点
作品の点数分布
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6714.89%
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91123.40%
1024.26%
作品の標準偏差 1.22
このレビューの偏差値 51.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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