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《ネタバレ》 全体を通して“穴”のない、完成度の高い映画でした。とくにキャスティングには感心しました。吉沢亮のセイ、山﨑賢人のシン、長澤まさみの楊端和と、みな原作のイメージを損なわず、というかピッタリで、まさにハマっていたと思います。なかでも橋本環奈のテンと大沢たかおの王騎は、ともにキャスティングの難しいキャラと思われましたが、その困難さをいともたやすく乗り超えており、人物造形の見事さは拍手ものです(バジオウらの俳優は損をしていて可哀そうだなと思っちゃいましたが)。アクションも頑張っていて、ひとつ間違えば大怪我をしかねない場面もあって見応え十分でした。
とはいえ、このシリーズの真価が問われるのは次作以降であろうとも思いました。今回は弟の謀反鎮圧までで、いわば“内輪もめ”の段階。キングダム本来の国と国とのスケールの大きな戦いは次回以降に持ち越されました。国レベルの戦が続くとやや冗長な印象になる傾向がありますから、それを高いクオリティで、見る者を納得させられる映像にできるかどうかが大きなポイントになろうかと思われます。いずれにせよ、2作目が楽しみになりました。個人的にはキョウカイを誰がどのように演じるかに関心があります。 【delft-Q】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-05-03 20:34:20)
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