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切腹 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 切腹
製作国
上映時間132分
劇場公開日 1962-09-16
ジャンルドラマ,時代劇,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 仲代・津雲が「千々石求女は、少々縁がありましてな」(ちょっとセリフ違う)と言い出すシーンから、ぐっと引き込まれた。井伊家の庭先にいる現実と、津雲の語りで繰り出される過去とが重層的な映画構造をつくり、複雑な面白さが展開されていたように思う。みなさんおっしゃるように、このあたりの脚本の工夫には冴えが感じられる。
  回想が現実に追いついてからは重層構造もなくなり、以後は一般的な映画と同じように進展、やや平板な印象に。復讐劇という大筋は読めているものの、どういう落とし前の付け方をするかについては、引き続き引っ張られる。
  最終盤の立ち回りについては、ところどころ稚拙な部分はあるが、主役が圧倒的に強くて敵を斬り続けるといったものではなく、仲代・津雲も次第に疲れてきて、少しずつ傷つきながら闘い続けるふうにしたのはリアルでよかった。で、津雲が死に、三國家老が生き延びるという大ラス部分は、前半の脚本の工夫を見たあとでは、いささかすんなりと終わった感があり、少し物足りない。
  では、どうすればいいのかとなると、よくわからないが、たとえば、見る者の意表をつく、胸のすくようなセリフで津雲が喝破し、三國家老がもっと打ちひしがれるといったシーンとかあれば、もう少し盛り上がったような気がする。そのうえで、歴史上の「記録」ではそんなこと一切なかったとする“虚構性”を見せつけたほうが印象がより鮮やかになったような気がする。
  40年前の映画なので評価がすごく難しいけれど、いちおう7点也としておきます。仲代さん、昔のほうがうまかった?
delft-Qさん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-14 01:22:31)
その他情報
作品のレビュー数 162件
作品の平均点 8.33点
作品の点数分布
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200.00%
331.85%
410.62%
531.85%
674.32%
72515.43%
83924.07%
94729.01%
103722.84%
作品の標準偏差 1.47
このレビューの偏差値 43.79
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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