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《ネタバレ》 人によって評価がかなり分かれそうな気がするが、基本的に私にはOKだった。何といっても、この映像はお宝というほかない。過去、このようなアングルから鳥たちの営みを見た人類はいないはずだ。つくり手の労をねぎらわずにはいられない。脚色面も、余計なことはいわず、淡々と進行したのがよかった(もっとも、きれいにまとめられすぎている感がなきにしもあらずだが)。まさに鳥たちの目線で鳥たちの驚異の世界に触れることができ、すばらしい映像体験ではあった。 それはそうなのだが、では見終わったあとに、自分のなかに何が残ったかといえば、ほとんど何も引っかからなかったことが気になった。正直なところ、とくに心を揺さぶられたわけでもないし、何かを得たというわけでもない。まるで美味なるシャーベットを食べたあとのように、おいしいのはおいしかったのだけれど、何ら腹の足しになっていないのとよく似ている。何かが物足りない。その何かは、必ずしも鑑賞直後のいま、自分でもよくわからないが、つくり手自身、メインテーマとして鑑賞者に何を伝えたいのかがイマイチ把握できていなかったからではないか、という気がしないでもない。 なお、驚異的な映像の数々ではあるが、いったい、それを得るために何をしたんだ?と気になる面もあった。
【delft-Q】さん 7点(2004-05-06 00:40:34)
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