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嗤う伊右衛門 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 嗤う伊右衛門
製作国
上映時間128分
ジャンルラブストーリー,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 私は原作を読んでいたので何とかなったが、映画で初めて本作にふれた人は、はたしてストーリーが理解できただろうか。原作に忠実すぎ、話が複雑でわかりにくかった。もっと本質に絞ったシナリオのほうがよかった。  作り手も俳優陣も頑張った力作だとは思うが、基本的なところで矛盾をかかえていた。それは、最後のドンデン返しを大事にするなら、そこに至るまでの伊右衛門と岩の心理はあまり描いてはならず、逆に最初から伊右衛門と岩の愛を描けば、最後のドンデン返しは犠牲にせざるを得ない、というアンビバレントな図式である。本作では、そこのところジレンマの処理が中途半端で、チョロっと愛情が描かれ、そのぶんだけラストの驚き・発見が矮小化されてしまっていた。いずれかに徹するべきだったろう。  あと、音楽、梅のキャスティングに問題があった。ほんとうは、梅も女性としては魅力的でなければならなかった。 なお、ラストの東京俯瞰が蛇足というのはまったく同感。あれで作品の格がワンランク落ちた。
delft-Qさん 5点(2004-06-20 01:08:00)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 4.71点
作品の点数分布
000.00%
113.57%
227.14%
3414.29%
4517.86%
5932.14%
600.00%
7621.43%
813.57%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 50.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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