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私は、原作も読んだしドラマも見た者です。リリーフランキーと同じ九州の福岡出身で、実際に今東京に上京し、親と離れて暮らしています。つまり、すべてがかぶるのです。おかんの話す方言も、田舎から東京に出てきたときのさみしさも虚しさも、東京タワーへの憧れも、全部自分自身とかぶってしまい、とにかく原作では大号泣でした。もこみち主演の連続ドラマは、確かにもこみちの演技はド下手くそだったけど、倍賞さんのおかんが大好きで、毎週かかさず見ていました。そして、映画。。。。かなり期待が多かったのですが・・・。正直、「あれ?こんなもんなんだ?」というのが感想です。感動がすごく薄かった。おそらく、あれが実際に近い感じなんだろうと思います。ドラマはあまりにも「感動してください!泣いてください!」という演出がすごくて、毎週毎週泣いていたのですが、この映画は、そんなにわざとのように泣かせるシーンは少ないです。事実を描写しているように、比較的ドラマとは違い、淡々と話が進んでいきます。ドラマにはなかった原作のシーンもあったし、役者の話す筑豊弁が、同じ福岡出身の私が聞いていても、まあ悪くはなく自然な感じもした。オダギリジョーは、今まで演じた役者のどの「マー君」より、一番良かった。キキキリンもすごーーく素敵なおかんだった。でもドラマの賠償さんおかんも良かったから、そこは好き好きだろう。文句をつけるならば、若いころのおかんがキキキリンじゃないため、キキキリンのおかんの出演場面が少なく、残念。年の関係もあるが、やっぱり若いころのおかんもキキキリンに演じさせるべきだろう。おとんもドラマの泉谷しげるが一番イメージにあっている。主題歌は、断然コブクロが一番いい。まあ、総合的に見て、私は、映画より連続ドラマの方が好きだったかな。連続ドラマの方が泣けた。あと、連続ドラマは毎週1時間約3か月間ずっと賠償おかんともこみちマー君を見ていたせいか、賠償おかんともこみちマー君に情が湧いてしまったのかもしれない。やはり2時間の映画にするには無理があったのではないかと思う。
【あしたかこ】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-05-04 14:26:46)
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