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ええ年こいた大人が、なぜインディアンごっこしてるのか、とか、なぜケイト・ウィンスレットの世話を焼くのか、とか、なぜ綺麗な奥さんを邪険にするのか、とか、なぜダスティン・ホフマンは失敗続きの劇作家に肩入れしてるのか、とか、ジュリー・クリステイはなんであんなに悪役なの、とか、とにかく、ジョニー・デップ演じるヒーローが何を考えているのか、私にはまったくわからない。■なぜなら、それは描いていないからです。単に「子供の心を忘れないヒーロー」という通俗的な概念だけが映画より先にあって、それに寄りかかったまま映画が描くのは、ファンタジーと現実とが交錯するスペクタクルフルな見せ場と、子供の可愛い笑顔と、デップの無表情だけ。それをマルチカメラでとりあえず撮っておいて、お話が分かるようにつないで、こぎれいな音楽をかぶせて、感動的な映画のできあがり。■もっとちゃんとせぇよ、と。子供たちが飛び上がる瞬間や、凧が舞い上がる瞬間をちゃんと撮れよ、と。アップだけでつなぐのもいい加減にしなさい、と。空虚な映画でした。■ただ、存在感だけで役を演じること、それを心得ているケイト・ウィンスレットが素晴らしい。彼女に1点。
【まぶぜたろう】さん 1点(2005-01-21 20:44:02)(良:7票)
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