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狼たちの午後 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 狼たちの午後
製作国
上映時間125分
劇場公開日 1976-03-13
ジャンルドラマ,犯罪もの,実話もの,同性愛もの
レビュー情報
社会派映画として見るべき映画というものがある。例えば「カッコーの巣の上で」「スモーク」「タクシー・ドライバー」「パリ、テキサス」等々。この「狼たちの午後」も、死ぬまでに一度は見たい映画としての価値を持つだろう。驚異といえるほどの俳優たちの名演技。一瞬たりとも目が離せない展開。結末の分からない人間ドラマ。
残念ながら、個人的にもっとオプティミスティックでエンターテインメント性に富む映画が好みなのでこの点数だが、すべてが一級品の作品といえるのは間違いない。
印象的だったのは、ソニーと女性の会話。ずっと自分中心に話しつづける妻、愛情の裏返しなのか、どこか押しつけがましい母親・・・。ソニーの苦悩を受けとめるべき女性たちが、逆にソニーに重荷を課していたのではないか。
銀行強盗犯が間抜けだという意見が多いが、ソニーは決して間抜けな男ではなかったと思う。観客の見守る前で自分の主張を通し、多くの人間を味方につけることは容易なことではない。
それだけの人間的魅力を持ちながら、社会からのけ者にさせてきたものはなんだったのか。彼の背後にあるものを必死に探そうとしたが、明確な答えは見えなかった。あれから、ソニーはどうなったのだろう。
mhiroさん [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-08-09 21:43:08)
その他情報
作品のレビュー数 160件
作品の平均点 7.14点
作品の点数分布
000.00%
110.62%
210.62%
310.62%
495.62%
51610.00%
62213.75%
74125.62%
83119.38%
92616.25%
10127.50%
作品の標準偏差 1.74
このレビューの偏差値 46.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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