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《ネタバレ》 「その発想はなかったわ」という感じ。ご説ごもっともで、秀作であることは間違いありません。とはいえ野暮ながら疑問に思ったのは、「地域にここまで愛される金融機関とは何か」ということ。「貧しい人にも住宅を」という意味では、かのサブプライムローンと変わりません。しかしバブルがはじけてリーマンその他の金融機関がバタバタ潰れたとき、地域住民が金を持ち寄って救ったという話は杳として聞きません(当然ですが)。
では、両者の違いは何なのか。お金に色はありませんから、突き詰めればそれは「金利」でしょう。おそらくベイリーの店では、地域住民の直近の幸福を追求して、できるだけ高利で借り受け、できるだけ低利で貸し付けていたものと思われます。しかしものは考えようで、もう少し利鞘を追求していれば、店の業務も拡大でき、もっと多くの人に資金提供し、もっと多くの住宅を建てられたかもしれません。それは地域住民の中長期的な幸福につながったはず。だとすれば、ポッター&ゲッコー&リーマンの「強欲は善」にも一理あるわけで…。結局、何が「正義」かはなかなかわからないということです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-20 01:39:32)
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