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《ネタバレ》 けっこう期待していたのですが、ちょっと残念な感じ。結局何を言いたかったのか、今ひとつ掴めませんでした。
前半は、とにかく「ター」という架空の女性指揮者がいかに男まさりのカリスマか、ベルリンフィルだのグラモフォンだのといった現実の権威を持ち出しつつ造形していきます。そればかりで、ずっとライナーノーツを読まされている感じ。 中盤からようやく物語が動き始めますが、要するに舌禍と強権発動と〝浮気〟が災いして転落していくという、一本調子なお話。ときどき妙にホラー風になるのも、それが主人公の心象風景を表したものなのか、それとも何か別の要因があるのかよくわからず。 それで結局、アジアに安住の地を見つけたようですが、それがどうしたと。肩透かし感が否めません。 ケイト・ブランシェットはすごくカッコよかった(男まさりな日本語字幕にはすげえ違和感がありましたが)だけに、もっといろいろ弾けてほしかったかなと。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 5点(2023-12-17 20:01:21)
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