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リービング・ラスベガス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 リービング・ラスベガス
製作国
上映時間111分
劇場公開日 1996-09-14
ジャンルドラマ,ロマンス
レビュー情報
男の〝理想像〟を描いた作品でしょう。ふつう失業して酒に溺れ、家族も住まいも捨てたとなれば、行き着く先は野垂れ死にか、しかるべき施設への収容しかありません。アル中も辛いでしょうが、代わりに世の多くの成人男性が背負っているであろう労働や納税の義務も、家族を養うという責任も負っていません。日々、酩酊する自分の頭と体調と向き合っていればいいだけなので、ある意味で気楽なものです。ところが、そんな主人公は美人で聡明で優しくてなぜか自己評価の低い理想的な女性にたまたま出会い、愛してもらえる上に〝最期〟まで面倒を見てもらえる。これは宝くじに当たる以上のラッキーでしょう。日々、世のため人のためにがんばっている真っ当な成人男性でも、こんな女性にはなかなか出会えません。
結局のところ、この作品は表面上は「辛い、哀しい、悲惨だ」と言い募りつつ、その裏では「どうだ、うらやましいだろ」とほくそ笑んでいるような印象です。「絶望」を描いていますが、それは主人公の人生ではなく、誰もそう簡単に主人公のようにはなれないという意味での「絶望」です。というわけで、ひどく落ち込ませてもらいました。
眉山さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-06-09 00:34:19)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 109件
作品の平均点 6.84点
作品の点数分布
000.00%
132.75%
221.83%
332.75%
487.34%
5109.17%
61412.84%
72422.02%
82119.27%
91211.01%
101211.01%
作品の標準偏差 2.16
このレビューの偏差値 50.34
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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