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226 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 226
製作国
上映時間114分
劇場公開日 1989-06-17
ジャンルドラマ,犯罪もの,歴史もの,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
日本中の名の知れた役者を総動員したような豪華な顔ぶれ。しかしその大半はチョイ役のため、ほとんど印象に残らず。いったい何のためにここまで集めたのでしょう? バブル真っ盛りでカネが余っていたのかな。
で、お話としては事件の表面をなぞったドキュメンタリーのような感じ。なかなか迫真というか、当時の雰囲気はなんとなく伝わってきましたが、青年将校たちが何を目指していたのかまでは描かれません。
ただ面白かったのは中盤、将校の加藤雅也に向かって兵士(三遊亭小遊三)が「ここで死ぬわけには行かない。昭和維新を中止して帰らせてくれ」、もう1人の兵士(?)が「維新が成し遂げられたとして、自分にどういう関係があるのか」と訴える場面。青年将校たちのおそらく高邁であろう思想や行動原理は、その直属の部下にさえ伝わっていなかったわけで。押し黙ったまま、苦虫を噛み潰したような加藤雅也の表情が印象的です。ドラッカー先生が激怒しそうな悪い組織の典型例でした。
全編にわたって教科書的で無思想性にこだわったような作品ですが、この部分だけ、妙に親近感を覚えました。
眉山さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-02-29 03:50:11)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 5.65点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 47.37
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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