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時計じかけのオレンジ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 時計じかけのオレンジ
製作国
上映時間136分
劇場公開日 1972-04-29
ジャンルドラマ,SF,犯罪もの,音楽もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画は本来の人間性をうまく表現している。
主人公のアレックスは性欲、破壊、陶酔という本能的な行動を楽しみ、それを日常の糧にしている。日頃、勧善懲悪的観念で過ごしている我々は「こんなことをしている奴は間違っている」と主人公を完全に突き放してしまう。そしてそのまま主人公に共感や同情を持てずに嫌悪感だけが残ってしまい後味が悪いものとなってしまう。しかし、ラストシーンで主人公が『完全に直ったぜ』と呟く瞬間(この意味が解るかどうかで意見が大分違ってくる)アレックスと人間(もちろん、私達も含め)とに同一性を与えようとしているように思える。そう、本来的な人間はアレックスに他ならないのだ、そしてアレックスは私達の根底にも存在する。
私達が昔から教え説かれてきた勧善懲悪の観念を剥がされれば、私達はたちまちアレックス化するだろう。それを考えると私達が認める『善』というものが、いかに薄っぺらいものかがわかる。
この作品は人間にとって悪とは何かを教えてくれました。
runnershighさん 10点(2003-12-18 01:00:50)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 554件
作品の平均点 7.53点
作品の点数分布
0152.71%
1101.81%
261.08%
3152.71%
4183.25%
5417.40%
6417.40%
76912.45%
89817.69%
99416.97%
1014726.53%
作品の標準偏差 2.51
このレビューの偏差値 53.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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