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《ネタバレ》 公開時には予告編見て、ただの娼婦との悲恋ものという印象で、監督もロミオとジュリエットのラーマンだし、ばかにしてはなから見る気がしなかった。2枚1500円のDVDのテルマ&ルイーズの抱き合わせに、他に良いのがなかったので買ったんだが、見てびっくり。
これはオペラです。ミュージカルなんてもんじゃない。実際に椿姫を題材にしている訳だが、オペラと違うのは、かたや歌手が演技するのに対して、こちらは役者が歌うという、しかもその歌は既存の良く知られた歌を場面に合わせて効果的に使うという何とも独創性に富んだもの。 さらにきらびやかな映像と音楽の融合した美しさに、観た後はしばらくその余韻に呆然としてしまったほど。劇場で見なかった事を非常に後悔する作品となってしまった。 オペラだからストーリーはひたすら単純でOK。 プリティー・ウーマンで、二人がオペラを見に行く場面で(まさにそのオペラは椿姫だが)リチャード・ギアが、この世にはオペラを初めて見た後に、のめりこんでいく人と二度と観たくないと思う人の二通りしかいない、というセリフがあるが、まさに私は前者であることを確認した。 なので、嫌いな人はまったくだめなんだろうなとも思う。 私にとっては最近観た中ではかなり上位の作品。 にしてもユアン・マクレガー、高い声が出るし歌うまいねー。 上のシまで出てるし、ややハスキー、ファルセットも使ってとても良い味出してます。 Your Songなんて、本家のElton Johnより良いくらいだよ。 二コールは像の部屋の外でユアンと掛け合いのメドレーの時に、とっても良い表情の演技してたね。こんな表情の彼女は見たことがない。彼女のベストムービーでは? そう、これは役者の演技がとても上手くて、歌もそこそこに聴けるオペラなんだ。その上知ってる曲ばかりだから何とも言えぬ郷愁と懐かしさに感動してしまうんだなあ。 ラーマン今までごめん。 【Tak】さん 9点(2003-12-11 01:04:47)
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