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チョコレート(2001) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チョコレート(2001)
製作国米,カナダ
上映時間111分
劇場公開日 2002-07-20
ジャンルドラマ,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 人種差別問題という重いテーマに男女の愛、親子の愛を重ねて丁寧に仕立てられた、とても奥の深い高尚な作品だと思います。ただのラヴストーリーとは一つか二つ次元が違います。オープニングのまだ暗い部屋でハンクが寝ている場面、上で回るローターの陰が彼の抱えている苦悩を既に暗示しています。ラヴシーンに挿入される鳥かごの中の鳥とそれをつかみ出そうとする腕。ハンクの閉ざされた心が解き放たれるのを暗示しているのでしょうか?ハル・ベリーは本当に素晴らしい演技をしました。酔っ払ってハンクに絡むシーンの迫力は凄い。さらに続くラヴシーンはもっと凄い!ラストの場面、チョコレートアイスを口に入れてもらった後のレティシアの表情の変化はもう見事というしかありません。初めはハンクが夫の死刑を執行した看守である事を知った(ハンクがそれを隠していた)明らかに険しい表情、その後次第に柔和な表情になって行くのですが、決して微笑んでいる訳ではないのに全てを許した女神のような、見ているこちらの心を和ませ、この作品の結末を暖かいものに変えていく、そんな重要な心の動きを、もうこれしかないっていう絶妙の表情で表現しています。オスカーはこのラストの表情に与えられたものと信じたい。観終わって暫く言葉が出せず呆然としてしまいました。惜しむらくは、あの素晴らしいラヴシーンのせいで、この作品は決してゴールデンタイムにTV放映はされないであろうということ。
Takさん 8点(2005-01-12 00:39:31)
その他情報
作品のレビュー数 178件
作品の平均点 6.33点
作品の点数分布
000.00%
110.56%
221.12%
373.93%
4116.18%
52614.61%
64625.84%
74826.97%
82212.36%
9116.18%
1042.25%
作品の標準偏差 1.62
このレビューの偏差値 56.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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