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秀子の車掌さん のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 秀子の車掌さん
製作国
上映時間54分
劇場公開日 1941-09-17
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
おんぼろバスの窓の外を流れてゆく、のどかな夏の甲州の景色(これが昭和16年制作の映画だなんて)。ニワトリを追いかける下駄履きの車掌さん。「要求というほどのことじゃないんですが、ちょっと要求したいことがあるんです」(笑)の運転手。露天風呂でばた足している作家先生。みなその真面目さや一所懸命さが、可愛らしくてどこか可笑しい。高峰秀子はまだ表情もしゃべり方も初々しくて、ラジオの名所案内に聴きいる姿など、少女らしくて微笑ましい。終り方は「流れる」に共通するものがありますが、こちらはヒロインが若く堅気でもあるせいか、さわやかでほろ苦いラムネのような後味の映画になっています。原作は「少女の友」という雑誌に連載された井伏鱒二の短編小説「おこまさん」。運転手の「要求」のセリフなどは原作そのままですが、「フランス映画のにんじんて子に似て、、、」というセリフは原作にはなかったので、成瀬監督のオリジナルなのでしょうね。大好きな作品です。
あまみさん 10点(2005-03-06 00:04:02)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 7.55点
作品の点数分布
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419.09%
5218.18%
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8327.27%
9218.18%
10218.18%
作品の標準偏差 1.97
このレビューの偏差値 56.32
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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