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《ネタバレ》 わかった。これは女による自作自演の男謀殺計画だ。
悪霊がとりついている、ということにしてあの男に愛想が尽きたあの女が巧妙に仕組んだトリックである。ああやって男を窮地に追い込んで、殺害し、自分は逃げる。完全犯罪! なぜならば壁掛け写真が男の方だけスクラッチされていたし、霊媒師との共謀もできうる。男が「ホテルに逃げよう」と言って準備し終えたとき女が「行きたくない、ここにいたい」と懇願したのもそのため。そしてこうして映像に残しておけば男は悪霊に殺されたみたいになって、自分の人殺しの罪をけむに巻くこともできる。 だから画面のそこかしこに、女が仕込んだトリックの見切れがあれば面白かった。たとえば寝室のドアにピアノ線が伸びていたりとか。女と霊媒師が裏で打合せしてたりとか。男が殺させるに値するような振る舞い、たとえばDVとか、不倫とか(女のお友達と不倫してたら面白い。つまりビーズを作ってるときに男の殺害計画をしていた!)をカメラが捉えていたとか。 実際これは映画なのだから、悪霊のしわざと思える怪奇現象はすべてそもそも人為的なものなわけであってこの事実から映画は逃げることはできない。であるからこそ男はあの女(とその仲間たち)に殺されたのだと思う。 『放送禁止』の見過ぎですかね。 【no_the_war】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-04 23:02:02)
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