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リチャード・ジュエル のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 リチャード・ジュエル
製作国
上映時間131分
劇場公開日 2020-01-17
ジャンルドラマ,サスペンス,スポーツもの,犯罪もの,実話もの,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 よくマスコミ批判する人いる。その気持ちはわかる時はわかるが、この映画でひとつわかった。マスコミとは、我々そのものであるということ。
もちろん権力の監視、公器、第4の権力者としてのマスコミの役割はあるだろう。軽減税率8%だし。けれど、我々とは別の営利追求組織と括りきることはできないのではないか。我々とマスコミを隔てる膜は、無い。
マスコミ批判イコール、我々批判。それを自覚したうえでマスコミを批判しなきゃいけないなと思った。

爆発直後に駆けつけたマスコミのセクシーお姉さん記者が、聞くに耐えないおぞましい本音を呟く。おもいっきりゲンコツしてやりたい反面、大衆は実は同じこと思ってるのだ。もちろん僕自身もそうなんだろう。
これは数年前の邦画『凶悪』でも、リリーフランキーや池脇千鶴が同じこと指摘している。
これ以外にもセクシー記者の振る舞いからは、マスコミイコール衆愚が示される。特に、母の会見聞いて涙を浮かべるなんて、なんて衆愚なことか。僕は身の毛がよだった。同族嫌悪。

また、マスコミは大衆を煽動したり、ステマしたり、権力がマスコミを利用したりなど、脆くて危険なシステムでもある。ナチスとか、ルワンダとか、大日本帝国とか。
でもこの映画は、これらが過去の過ちの話ではなく、現在進行形であることを浮き彫りにする。今のジャパンもそうなんだ。
もちろん言うまでもなく、権力は人をモンスターにする。映画前半にわかりやすく述べられるこのセリフは、なんなら今の時代のジャップにはじわじわ実感くるじゃないか。
no_the_warさん [映画館(字幕)] 8点(2020-03-23 15:47:31)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 7.21点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.86
このレビューの偏差値 60.62
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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