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イノセンス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 イノセンス
製作国
上映時間99分
劇場公開日 2004-03-06
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,SF,アニメ,シリーズもの,刑事もの,漫画の映画化,ネットもの
レビュー情報
《ネタバレ》 公理として疑いようのない不等式『モノ<人形<人間』……(A)を押井君は否定し、『モノ<人間≦人形』……(B)という価値観の世界を描ききり、そこから改めて「生命とは何か!?意識とは何か!?」という命題を考えた作品。さて、誘拐された子どもたちは自分たちを助けてもらうために、彼らの意識から作られたアンドロイドに異常を起こすことによって世間にきづかせた。ラストの女の子のせりふ「ロボットにはなりたくない!」というのから分かるように子ども(=(A)におけるイノセンス)は(A)側だ。映画館にいる我々も当然(A)側(自明として)。だから子どもたちのしたことは我々から見ればたいしたことのないように思える。しかし、ここに感情移入することによりGHOST IN THE SHELLが本当に面白くなってくる。この世界は(B)だから、子どもたちのしたことは、持ち主を殺させて最期は自壊させるという極限の非難に値する非人道的なことだったことになる。よく見ると、あの愛玩用人形たち(=(B)におけるイノセンス)、とてもさびしそうな顔をしている。でも、だから後半の突入シーンで使い捨てられていく裸の彼女たちをもっと切なく悲劇的に描けばよかったと思う、ただばらばらにするだけでなく。前半でもあの人形たちのカワイイ仕草や肉欲的な姿表情をお得意のアニメーションでみせてくれれば、この作品は泣ける傑作になったと思う。押井君はやってたつもりだと思うが、こういった感情表現はアニメの限界なのかもしれない。ユーキャンドゥーイット!
no_the_warさん 9点(2004-04-02 13:06:27)
その他情報
作品のレビュー数 195件
作品の平均点 5.86点
作品の点数分布
021.03%
1105.13%
231.54%
3126.15%
42010.26%
53517.95%
63618.46%
73115.90%
82211.28%
9147.18%
10105.13%
作品の標準偏差 2.26
このレビューの偏差値 56.17
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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