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八日目の蝉 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 八日目の蝉
製作国
上映時間147分
劇場公開日 2011-04-29
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,小説の映画化,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 一体、誰の行いが良くなかったせいで複数の人間の苦痛を誘ってしまった現実になってしまったのでしょうか。答えは簡単、秋山丈博です。すなわち〝男〟です。不倫を承知で不倫活動を進めていた永作演ずる希和子も当然よろしくはないが、自業自得 悲劇のヒロイン気取って自分勝手な行動しなさんな。なんて本人の為にお説教の一つや二つも言ってあげたくもなりますが、女性側に対しての怒りというのは せいぜいそこまでだ。根本的に考えると、確実に一番悪いのは種の主である男であると思う。貞操観念の欠如、不倫相手に対してきちんとした責任さえとれないダメ生物、ダメ男。けども、意外なことに、そんなダメ男というものをこの作品では あっさりスルーさせてしまっている。その後苦しんでいるのは、みな女性。なんか男に対して優しすぎではないのでしょうか この作品。もっと男は責められるべきです。冒頭でも申し上げましたが、事の発端は秋山丈博なのです。男なのです。家族ある者がよそに愛人を作ってしまった罰なのです。その罰が野々宮希和子に及び、秋山恵津子に及び、エリナに及ぶのです。もっと男側を非難するようなシーンも入れておくべきだったのではないでしょうか その点残念な思いがありました。 しかし、最後には、そんな父親と同じような道を歩んでしまい、不倫の果てに、不倫相手の子を身籠ってしまい産むと言う(母親の恵津子目線からになってしまうと、全くの真逆なんですが )、そんな決断をしてしまったエリナに対しては、自分的には、どうだかなあと思う 賛成できないですね。まあ彼女の人生なんで口出ししたってナンセンスでしょうってもんですが。 あと最後に駆け足気味で付け足しみたいにはなってはしまうんですが、、永作よかった。井上真央もよかった。子役もよかった。マロンちゃんの涙もよかった。そして言い忘れてはならないのが、小池栄子であった。やはり異色。常に右肩下がりの演技もすごくよかった。(バッグを担いでいるのは左肩なのに。。) 彼女って出身が色モノ女だったので昔はあまり好きではなかったんですが、2LDK、恋愛寫眞、下妻、20世紀少年等といろんなところで度々目にしてきましたが、異色キャラとして確実に成長していると思う。今後益々楽しみだ。永作に関してもスクリーンデビューのドッペルゲンガーから9年経ったわけだけど、女優として完璧開花してしまいましたね。すごいと思います。
3737さん [映画館(邦画)] 8点(2011-05-15 02:33:56)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 127件
作品の平均点 7.02点
作品の点数分布
000.00%
110.79%
200.00%
343.15%
464.72%
586.30%
62822.05%
72418.90%
83023.62%
92116.54%
1053.94%
作品の標準偏差 1.71
このレビューの偏差値 53.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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