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《ネタバレ》 目線ははじめ母:玲子、それが長男:浩介(妻夫木聡)に移って場面によっては次男:俊平(池松壮亮)にまで移る ところがどうして一家の主:克明は例外、彼の目線で動くことはほとんどナイ。すなわち、この期に及んで彼の存在の薄さがかなりフューチャーされる だが頼りない一家の主と決めつけられながらも 妻の玲子には今でも大好きだからと言ってもらえた そこに救いがあった。母に嫌われていない父親であるからして息子達も最終的には家族全員共に一緒に悲運を受け止めることを決心できたのだと思う。観ておくべきだと思うこの日本映画を。ただし自分は一度しか見ない 二度は見たくならない なぜならリアル過ぎて重い。今後の浩介の家計やいかに、浩介と妻の関係やいかに、さらには多額の借金を持つ家庭の子どもとして(既に)ハンディキャップを持って生まれてくる浩介の子どもの運命やらいかに。あと余談ではありますが、女優として地味路線が増えてきた黒川芽以の石井裕也監督作品:出演が嬉しく思えました。なんだったら今回もっと嫌味な嫁の役でもやってもっと目立ってほしかったとか思えましたが そこまで鬼畜だったら浩介君がかわいそう。それに関しちゃ程よい感じで母性本能さらけ出しの女性を上手く演じきれていたかと思います。そして四人だった家族が一人増えて いや、一・五人増えて 五・五人が揃った一室で終えるラストは相当微笑ましかった。そしてなんにせよ 母:玲子(妻:玲子)の命を皆の努力で延ばせたことが最大に素敵な事だった。
【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-30 22:26:27)
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