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《ネタバレ》 自分的にはこの事件、正式には“ナンシー・ケリガン襲撃事件”であるハズなのに、当時、被害者であるはずのナンシー・ケリガンの名前も顔も知らぬままで、ただ、“トーニャ・ハーディング”という悪名だけを耳にして覚えていたという事件でありました。
そして、その後、思いもよらぬ方向で有名となってしまったトーニャ・ハーディング。ボクサーへの転身→ セックスビデオへの出演。ここまでは覚えていました。だが、ここに彼女の人生を再現された事により、いくつかの謎が解けた事に有り難さを感じたりもいたしました。 なぜなら、当時、なんでフィギュアスケーターがボクサーに? いんや、すげーこったなーって思ったままで4分の1世紀ほどを過ぎてましたから(って大袈裟ではありますが) で、本作のフィナーレには、スケート界を追放された行く末としてボクシング界へと向かってゆく彼女の姿をちゃんと入れている。このまとめ方には上手さを感じましたし、少し感動すらいたしましたね。 総じて、全体通して、ブラックさを交えた一人の主人公の痛々しくも苦々しいヒューマンドラマとして、見応えあった作りであり、自身の恥は晒した→ でもそれでも私はなんとか生きているんだよ→ または、それでも結局人間のうのうと生きて行けているんだよという心強さみたいなものを感じ、悪者から変に力強いメッセージを与えられているかのようで妙に不思議な感じに思えてしまっていたんですよね。上手い出来。 ただ、残念なお知らせとして補足するならば、その後、彼女が誘われ所属したボクシング団体はアレ、名声を失いかけたゴシップタレントが集まる団体のボクシングビジネスだったわけでして。つまりは、SHOWビジネスの団体だった訳です。結果、彼女はそこでデビュー戦を勝ち、結果そこで6戦3勝3敗というリザルトを残してるんですが、だからそれがなにって話にはなりますが、彼女からしてみれば、ホント救いの神となっていたのでしょうね あのお誘いが。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-03 01:38:18)(良:1票)
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