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ゲームの規則 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゲームの規則
製作国
上映時間106分
劇場公開日 1982-09-18
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画
レビュー情報
初めて見たときは誰が誰だか人間関係が全く把握できず困惑した。2回目の鑑賞で最初のキャスト紹介を確認しつつようやくその人間関係の悲喜こもごも恋愛・友情の絡まりあった群像劇の全体像を把握することができたとともに、その立場・階級の上下左右を貫き通す人間に対するシニックな洞察の深さに見終わった後しばらく放心した。とても印象に残るパン撮影も含めて、どこまでも優雅であり続けるルノワールのカメラだが、なぜだろうか画面からは登場人物を少し突き放すような冷酷さをほのかに感じる。愛すべきオクターヴでさえそうだ。室内の会話でも決して人物には寄らず、ときにはロングショットさえ使う徹底さがそう感じさせているのだろうか。全ての人物が敗者という物悲しい結末は、ルノワールの人間観を予感させる。それにしても1シーン1ショットを原則としていながらこれだけ人物の出し入れが多いと演出はさぞ大変だろう。人を動かすのがうまいなあと感心した。 ラストシーンはどこか『ミスティックリバー』にも通じるものがある。
藤村さん 9点(2004-02-14 10:45:28)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 27件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
213.70%
313.70%
413.70%
527.41%
6622.22%
7622.22%
827.41%
9414.81%
10414.81%
作品の標準偏差 2.09
このレビューの偏差値 54.58
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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