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宇宙戦争(2005) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 宇宙戦争(2005)
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2005-06-29
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,パニックもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ヒーローモノでもアメリカ万歳、軍事力万歳ものでもない
スピルバーグの大傑作。
すさまじいリアリティと恐怖の大人の映画。
カメラの視点が人間の高さに統一されています。
視点の意味はふたつです。
一つはほとんどのシーンが人間の目の高さに統一されてること。
もうひとつは基本的に「トムが見たもの」しか映像として出てこないこと。
だから、全てのカットがものすごいリアリティを伴ったインパクトで
脳裏に焼き付きます。
これはこういうSF映画としては画期的じゃないかと思うのです。
普通は、迫力を出すために、あるときは主人公の視点から離れ、
「神の視点となり」カメラを縦横無尽に動かし、
例えば実際に宇宙人と軍隊の兵器がぶつかりあうところを
バンバン撮るわけですが、今回神はいません。
基本的に「トムが見なかったものは写さない」という
手法を貫いています。
これは個人的には想像力をかきたてられ、
逆にものすごいリアリティを感じるのですが、
ここだけじゃなく、いくつか出始めてきた感想を読むと、
もっとスターウォーズなどのように、
ドンパチやってるシーンを詳細にハッキリ、バンバン見せて欲しかったというのが多い。
ラストも原作通りじゃなく、
人間側の知恵と勇気と工夫で、猛烈な反撃シーンを見たかったというのも多い。
いや、それならいつもの、軍事力賛美、
アメリカ万歳映画になってしまうだろうと思ってしまう。
あるいは少年ジャンプで育った漫画的発想かもしれない。
少年ジャンプもいいんだけど、この映画の素晴らしいことは
市民は圧倒的テロの前には「全く無力で、呆然と見て逃げ回るしかない」というところです。9.11事件を強く思い起こします。
骨格もラストも原作通りでGOOD。蟻と人間ほど力が違う場合、蟻の知恵と勇気で
反撃できて勝利を収め、最後、ばんざ~いで終るのはなんともリアリティにかけるのです。
圧倒的強者の自滅に待たなければならないわけです。



うさぎさん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-02 08:11:07)(良:8票)
その他情報
作品のレビュー数 383件
作品の平均点 5.89点
作品の点数分布
051.31%
1112.87%
2112.87%
3225.74%
44311.23%
55414.10%
67018.28%
78822.98%
84411.49%
9225.74%
10133.39%
作品の標準偏差 2.12
このレビューの偏差値 59.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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