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大いなる幻影(1937) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大いなる幻影(1937)
製作国
上映時間114分
劇場公開日 1949-05-21
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画
レビュー情報
身障者になり戦場で華々しく戦えず、収容所長としてしか帝国と皇帝にたいする貴族としての責務を果たせず忸怩たる思いのドイツ人将校。皇帝亡き共和国フランスに他の一般人将校との壁を感じつつ祖国のために戦う旧体制の残滓であるフランス人貴族将校。二人の関係を象徴するのは、洗いざらしの白手袋と一輪のゼラニウムである。持ち物検査に際し、名誉と信義を重んじなければならない貴族将校には口頭での誓約だけで済ませる同じ階級のドイツ人将校。これでは脱走に参加するわけには行かないだろう。しかし、同時に他の将校を逃がさせることにより貴族軍人としての祖国への責任を果たす・・・何年ぶりにしたであろう貴族としての矜持、白手袋をつけて・・・。不毛な要塞に咲いた一輪の花は、孤高の貴族階級の象徴である。フランス人貴族将校が銃弾に倒れ、亡くなったあと、手折られるゼラニウムは、騎士道の体現者の死を暗示させる。
Waffeさん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-10 17:13:15)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 41件
作品の平均点 7.68点
作品の点数分布
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649.76%
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8717.07%
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10921.95%
作品の標準偏差 1.80
このレビューの偏差値 54.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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