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ボディ・バンク のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ボディ・バンク
製作国
上映時間118分
劇場公開日 1997-09-06
ジャンルドラマ,サスペンス,医学もの,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 入れ代わり殺人などを扱うサスペンスなどで、ホームレスの人をいかにも捨て駒のように使う作品をよく見かけるが、中には作者自身も本当に差別意識があるんじゃないかと疑わしいものがある。その点、本作品は安心して見ていられた。演出のアイデアとしては、主人公の青年医師が倫理上で患者の選択をしてしまったこと、彼自身が擬似脊椎損傷患者を体験したことが秀逸。ドストエフスキーの『罪と罰』のラスコーリニコフの例のように、主観的な正義を下すことの醜悪さを、単純な法的観点から暴くのではなく、医療現場の矛盾をついた上で糾弾しているからだ。ラストの研究データが、そのほろ苦さを見事に表現しており、まるでこの問題は現代においても進行形であることを象徴するように、医師は感慨深げに罪深いデータを手にとったまま階段を昇っていく。非常に問題意識の濃い、見応えのある作品だったと思う。
tonyさん [インターネット(字幕)] 9点(2010-06-24 13:29:34)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 7.15点
作品の点数分布
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6215.38%
7538.46%
8430.77%
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作品の標準偏差 1.03
このレビューの偏差値 67.53
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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