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カポーティ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カポーティ
製作国米,カナダ
上映時間114分
劇場公開日 2006-09-30
ジャンルドラマ,犯罪もの,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 冒頭からひどい皮肉をとばすトルーマンを見て、「性格の悪そうな作家だなあ」と引いてしまったが、事件の取材で、いとも簡単にナンシーの親友から彼女の日記、捜査担当刑事から捜査ノート、犯人のペリーからは日記の提供を受けるのに驚いた。信用がなければ決して人にゆだねることはできない個人的な資料ばかりだ。また、仕事の名誉欲はある、しかし人並みの情もあり、ペリーの死刑を望むべきか否かで苦悩する羽目になるトルーマンの人間臭さに恐れ入った。まるで人間の不合理さを絵に描いたようだ。「もう1人の自分」であるペリーが目の前で処刑され、彼の精神的な何かが一緒に壊れてしまった気がする。自分が処刑されたような自己暗示にかかったのかもしれない。もしペリーがトルーマンと生まれ育ちが全く違い、被害者に対する奇妙ないたわりを見せず、単なる残虐非道な人物であったら、「冷血」以降も作家はペンを取り続けただろう。私には途中からペリーとトルーマンがドッペルゲンガーの関係に見えた。
tonyさん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-22 21:07:03)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 61件
作品の平均点 6.10点
作品の点数分布
000.00%
111.64%
200.00%
323.28%
446.56%
51118.03%
62134.43%
7914.75%
81219.67%
911.64%
1000.00%
作品の標準偏差 1.49
このレビューの偏差値 58.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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