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火の鳥2772 愛のコスモゾーン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 火の鳥2772 愛のコスモゾーン
製作国
上映時間122分
ジャンルSF,アニメ,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 子供のころに最後まで見ず、大人になって初めて通して見た。石ノ森章太郎の009はピノキオが下敷きになっていると聞いていたけれど、この作品もやはり「ピノキオ」が出てくる。火の鳥の存在はまるで、無機質のものに命を与えるブルー・フェアリーだ。さらに、これに輪廻を絡ませているから、壮大な地球史を見せられているようなスケールさを感じる。

そもそも、なぜ今頃この作品を見たくなったかというと、『her/世界に一つの彼女』を見たから。プログラミングされただけの仮の命(サマンサ)に惹かれる男の物語で、いつかどこかで似たカップルを見たと視聴中ずっと考えていた。やっと、『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』のゴトーとオルガだと思い出した。両作品の共通点は、絆は失ったときに初めてその価値に気づくというもの。たとえば、介護施設でパロちゃん(アザラシ型のセラピーロボット)に慣れ親しんだお年寄りが、突然そのアイドルを取り上げられたらどんなに寂しい気持ちになるか。愛車、人形、ペット、命があろうがなかろうが、愛する対象を失ったときの喪失感に、人はときおり打ちのめされる。その切なさに、深く共感せずにはいられない。
tonyさん [インターネット(邦画)] 8点(2018-12-21 01:21:16)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 3.88点
作品の点数分布
0112.50%
1112.50%
2112.50%
3112.50%
400.00%
5225.00%
600.00%
7112.50%
8112.50%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 2.67
このレビューの偏差値 55.80
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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