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禁じられた遊び(1952) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 禁じられた遊び(1952)
製作国
上映時間86分
劇場公開日 1953-09-06
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ポーレットのことが好きでたまらないミシェルにとっては、宗教も、戦争も、大人たちの争いごともみな色あせて見えたことだろう。十字架の窃盗を神父に告白しつつもさらに大きいのを盗もうとしたり、大人からみれば、こうした子供の心が純粋だなんて、まず信じられないに違いない。少女の気をひくためなら、自ら小動物を殺し、十字架を盗み、墓を作る。叱責を恐れても良心が痛むことのない子供特有のエゴイズム、残酷さ、そして愛する者を奪われる悲しさなど、子供の心情が素直に描き出されていた。それは『ピアノ・レッスン』で母を独り占めにしたいと願う少女に通じるものがある。さらに戦争を絡めることで、子供のエゴイズムや大人の無理解は、反戦という、より深いメッセージ性がこめられる。禁じられた遊びとは、神を象徴する十字架をもてあそぶことだが、遊びの真相を周囲の大人は結局誰一人知ることがない。戦争こそ、愛国心から端を発し、途方もない矛盾が積み重なり、誰も解明することのできない殺戮の遊びなのではないか。
tonyさん [インターネット(字幕)] 10点(2007-04-20 15:22:41)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 129件
作品の平均点 7.76点
作品の点数分布
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210.78%
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421.55%
564.65%
62015.50%
72519.38%
82922.48%
91914.73%
102620.16%
作品の標準偏差 1.69
このレビューの偏差値 57.86
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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