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天城越え(1983) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 天城越え(1983)
製作国
上映時間99分
ジャンルドラマ,サスペンス,ラブストーリー,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 こんなに下ネタの多い映画だったとはびっくり。菓子屋の春画に始まって、腹を下していた通報者、良作たちの放尿を浴びたり、布団を汚す土工、腐乱死体、ハナの失禁と続く。それに加えて、建造の母と叔父、土工とハナの交わりは目を覆わんばかりの醜態で描かれる。ハナの妖艶美や菩薩のような優しさは、逆にこれら生の醜さが支えているといっていい。社会的な冷遇を受け続けてすれっからしになっていた彼女は、自分のために泣く少年を前にして素顔に戻るが、この瞬間、初めて少年の罪を悟ったのだと信じたい。奇妙に少年を見つめた後、微笑んで、当人にしか分からないよう小さくかぶりを振るからだ。性欲を抑えられない根っからの娼婦の性や凶暴性と、母性や寛容性など、相反する面をいくつも持っている彼女は、まるで子供をとって食べたという、荒々しくも深い愛情を持つ鬼子母神のよう。しかし、もし土工と出逢わず、無事2人が野宿したとしたらどういう結末が待っていただろう。想像がつくだけに、それはそれで困るのだが・・・・・・。
tonyさん [DVD(邦画)] 9点(2010-03-04 14:20:46)
その他情報
作品のレビュー数 32件
作品の平均点 7.16点
作品の点数分布
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939.38%
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作品の標準偏差 1.42
このレビューの偏差値 59.19
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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