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椿三十郎(1962) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 椿三十郎(1962)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1962-01-01
ジャンルアクション,ドラマ,コメディ,時代劇,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「ギラギラしている」のは、三十郎ではなくて室戸の方では?というのが、唯一引っかかった点。奥方たちのおっとりした会話にうんざりして「や」の字を書いたり、えらそうに碁盤の上にのって文句をたれたり……ひょうきんでぐうたら侍風の三十郎がギラギラするのは、やむを得ず人を斬るときだけではないか。ラストの決闘も、室戸が仕掛けるまで待ったあとで反応している。あくまで受身だ。(ちなみに、昔初めて視聴した時は、2人同時に刀を抜いたと思っていた。今見ると、三十郎は決して先に手を出すつもりがなかったと確信できる。)

いい刀は鞘に入っているとのこと。その真実に沿うように、先に抜かれた殺気を放つ刀は敗れた。しかし、三十郎が奥方の評どおり「ギラギラの抜き身」であったなら、どちらが倒れても不思議ではない勝負であったろう。また、2人とも相手が出るまで待つ構えであったなら、決闘は成り立たなかったはずなのだ。まるで『古畑任三郎』の「笑うカンガルー」に出てきた「ライオンのパラドックス」を見るような思いがした。

しかし、ほかは満点。ドラマだけを音声で聞いていても、脚本の素晴らしさに何度もうならされる。無駄なセリフが一つもない。感服!
tonyさん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-06 00:05:02)
その他情報
作品のレビュー数 222件
作品の平均点 8.15点
作品の点数分布
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210.45%
310.45%
462.70%
594.05%
6146.31%
73314.86%
85022.52%
96027.03%
104821.62%
作品の標準偏差 1.61
このレビューの偏差値 57.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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