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父よ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 父よ
製作国
レビュー情報
《ネタバレ》 背景に音楽が流れることもなく、視聴者にこびるサービスが何もない。この作品は楽しませてもらう、味わわせてもらうという受身からでなく、積極的にこちら側がそれぞれの登場人物たちの身に乗り移って考えるべきだ。忘れてはならない重大なポイントは、目に見えない父の努力を、息子が言葉を介することなく感じ始めること。愛は物理的にはむしろ伝わりにくい性質をもっているかも、と学ばされた。時間、日数、年月をかけてじっくり熟成された愛が何ものよりも強い。もっともセリフが少ない分、見ているこちらは息子がどのくらい理解したのだろうと少し歯がゆいが、底が知れないだけにいっそう深い。親子は最後まで抱き合うこともないのに、自分の中では彼らが固く抱き合っているイメージがしっかり湧いていた。画面を見ながらそれとは違う画面を頭の中で作り出し、平行して見ているという不思議な視聴体験ができた。俳優たちの抑えた演技に、まるで催眠術にかけられたような気分。
tonyさん 9点(2004-07-02 08:52:48)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 5.50点
作品の点数分布
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2112.50%
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6112.50%
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作品の標準偏差 2.06
このレビューの偏差値 58.24
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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