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《ネタバレ》 最初はやっつけ仕事だった彼らが、ラストでは誇りとプライドを持った"クルー"の顔になっていたのが一番感動した。オタクの少年が活躍するのも小気味いい。突然だが、インタビューなんかでごく普通の職についている米国人が「自分の仕事に誇りを持ってます」なんて言うのを聞いて、その素朴な気持ちよさが羨ましくなることがあるが、この映画にもやはりそういった類の「気持ちよさ」があると私は思う。自分に与えられた仕事を愛し、奢らず、真面目に、誇りを持って一所懸命やる、そしてそれが自分と他人を楽しませることになるのだ、というエンターテイメント魂がこの映画にはある。しかし、だからといって説教臭いメッセージを前面に押し出すような安易な方法では、ここでこれだけの高評価を得ることはできなかったろう。この映画は、もちろんスタッフやキャストの狙いにハマっても十分楽しめる。だが、私は彼らが意図しなかったであろうところでも、そういう精神が滲み出ているのを感じ、あの爽やかなラストシーンがより爽やかなものになったと思うのだ。これぞ愛すべき職人の映画。コメディというより、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同じカテゴリである。大画面で観たかった。
【veryautumn】さん 9点(2004-02-13 10:53:23)(良:2票)
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