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《ネタバレ》 もとがTVのせいかもしれないが、扱っている題材のわりに当たり前な印象しか残らないのは、「社会派」としては致命傷。これは、放送コードがかかってるっぽい保守的な視点で描かれてるせいだろう。私は"本場"アメリカはさぞやスゴイことになっているのだろうな、などと思って観たので、とんだ肩透かしを食らった感じがした。私が思うにこの映画、要するにアメリカの本音と建前の間隙をついたからオスカーになったのではないか?アメリカ中流建前層に対して、拒否反応を起こさぬようマイルドな形で"本音"を言ってみました、といったような。監督の技量云々はよくわからないし、そういう意義はわかるけれど、だからといって「可もなく不可もない映画」以上のものとは思えない。ただし、メキシコ編は役者のせいもあっていい感じ。あのドライで殺伐としたタッチが全編を貫いていたら、アカデミーに受けずとも、私には受けたと思う。
【veryautumn】さん 5点(2004-02-19 14:44:06)
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