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終始淡々とではありますが、暗く、重い雰囲気ではなく、ユーモアを交え、悲壮感なく描かれていたところが逆に良かったと思います。娘を失った寂しさを紛らわすために仕事に打ち込む父、人の善意を拒否し続ける母。娘の婚約者で、その二人から息子のように慕われ、なかなか“秘密”を打ち明けられず、そんな最悪の状況で出会ってしまった運命の女性との関係に葛藤する主人公。感情をうまく表現できない様を、控えめな演技で表現したギレンホーンがとても良かったです。そしてダスティン・ホフマン、スーザン・サランドンは、実際に長年連れ添った夫婦のようでした。お互いに過去に何度も衝突し、でも心の中ではちゃんと想いあっているという感じが滲み出ており、すばらしかった。初競演とは思えない演技でした。音楽や街並み、衣装なども70年代を意識して
統一されており、その点もとてもよかったと思います。本当に淡々と描かれていますが、見終わってから、ジワリジワリと心にしみてくる、そんな映画です。 【城太郎】さん 7点(2004-01-21 12:01:35)
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