Menu
 > 作品
 > マ行
 > まあだだよ
 > 神谷玄次郎さんのレビュー
まあだだよ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 まあだだよ
製作国
上映時間135分
劇場公開日 1993-04-17
ジャンルドラマ,動物もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
黒澤映画にはいつもどっしりした「核」のようなものがあって、それを中心にさまざまな粒子がうずまいたり反発しあったりするのが魅力なのだが、この作品についてはそれに該当するものは「内田百閒」そのものと思われるが、それ自身の主体性というものがほとんど見て取れない。少年時代を思い出すことと、そこまで2時間で見せたエピソードが必然性を持って結びついているとは思えない。故人を偲ぶ、ゆかりの人間達のインタビュー映画のようだ。しかも、ドキュメンタリーならまだしも、演じている周りの俳優が、黒澤組の中でもへたくそ、または手垢にまみれた人ばかりがチョイスされているために、とてもウソ臭い。寺尾明、油井昌由樹、井川比佐志が、根津甚八など別の俳優だったら、もっと違う百閒のあぶり出しかたも出来たのではなかろうか。周りがこれだから所ジョージも個性を出すには荷が重く、周りに同調した面白みのないキャラになってしまった。「オイチニの薬」のとても地味なスペクタクルシーンに、映画人としての意地を感じたのでプラス1点。
神谷玄次郎さん 6点(2004-02-16 01:05:19)
その他情報
作品のレビュー数 56件
作品の平均点 5.95点
作品の点数分布
000.00%
123.57%
223.57%
3610.71%
4712.50%
5610.71%
61017.86%
747.14%
81221.43%
935.36%
1047.14%
作品の標準偏差 2.36
このレビューの偏差値 50.10
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
まあだだよのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS