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《ネタバレ》 傑作であり怪作の「ブッチャーボーイ」では殺人にいたる心理を描いたニール・ジョーダン。この作品では、目の前で愛する人を理由もなく無惨に殺された人の心理を監督らしい細やかさとリアリティで描く。自分は目の前で恋人を殺されたことは無く、(たぶん監督も)あくまでも想像でしかないけれど、そんな心理に少しでも近づける、想像できるというのがとてもこの映画の重要なところなのではないのでしょうか。そしてそれは、映画にできる素晴らしいことの大切なひとつだと思います。途中で刑事が「いくら人を憎んでも、ふつうは殺さない。殺したいと思うのと実際に殺すのは大きく違う」ようなことを言っていたような。その大きく違う世界に踏み込んでしまうほど壊れたエリカの心理が伝わってきた気がします。 ラストも良い。刑事があの行動に至る前に現場の動画を見ている、ということが私としてはリアリティあるものに思えました。ただ、どうでもいいですが、そこで気になったこと。犯人の男の彼女から動画が送られて来たけど、アメリカの携帯って電話番号だけで誰にでもデータ送れるんですかね?
【ETNA】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-29 18:01:33)(良:1票)
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