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《ネタバレ》 人は、誰かとパートナーとなったり親友となるためには、相手の性格、考え方、年齢、容姿、人種、宗教などを基準に判断する。一緒に仕事をするにしても、付合うにしてもそうだ。だから、時として、大多数と違う人がいれば、理解しようとしない。少数派の考え、人種、宗教などが仲間はずれにされるのはこのためだ。大多数から理解されない疎外感、孤立感は相当なものだろう。色々な意味で死に取り付かれてしまった3人の孤独な戦いは、マイノリティーの孤立そのものだ。過去の人類の誰もが経験し、現在生きている全ての人が行き着く先である死。しかし、誰も理解してくれない。金儲けの手段としてなら興味を持ってもらえるのが現実なのだ。だから、紆余曲折の末に3人が出会ったとき、一気に光が見えてくる。初めて自分を理解してくれる人とめぐり合えた感動である。まるで、いじめにあって否定されていた自分の性格や容姿を、受け入れてくれるひとが突然現れたように。そして、最後に監督はすばらしい人生賛歌を用意する。どんな運命が待っていようと、何よりも、生きることが大事なのだ。いつかは誰でも死ぬ。だからこそ、今を精いっぱい生きるべきなのだと。
【パセリセージ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-05-16 22:38:31)(良:1票)
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