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東京物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 東京物語
製作国
上映時間136分
劇場公開日 1953-11-03
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 家族は、どういう関係にあろうが、一番身近な存在である。戦後まもない高度経済成長前の日本の家族の様子を、夫婦、実の親子、義理の娘といった関係を通して、丁寧に描いている。子供とはいえ、すでに独立して別の家庭を営んでいることもあり、肉親との関係でも、一見気を使っているが、どこかよそよそしい。実の親だからこそはっきり言えるようにも感じる。逆に、血のつながっていない義理の娘は、遠慮があるのか、むしろ、より優しさをもって親と接している。末の娘は、正直に兄や姉を批判するが、義理の姉は、年齢を重ねると悟ることとなる心境を諭す。一方で彼女は、義理の父には、複雑な自分の気持ちを正直に話もする。家族を構成する各人の思いと葛藤が、物語の進行にあわせて、少しづつ観る者の心に染み渡ってくる。深く静かな印象が心地よい。実生活をベールに包み、男たちの夢とあこがれを壊すことなく、映画の中のイメージを守り通した、原節子の女優魂に乾杯。と言う訳で、世の男達のほとんどは、結婚するならば原節子の演じたタイプの女性を夢見るだろうな。でも、現実は甘くない。運が良ければ、しかも、奇跡的な運の良さを持ってしても、せいぜい三宅邦子タイプだな。そして、ほとんどの男は杉村春子タイプと一緒になってしまう。働きもしないで太っている杉村春子タイプだな。
パセリセージさん [地上波(邦画)] 10点(2004-02-23 13:02:12)
その他情報
作品のレビュー数 200件
作品の平均点 8.12点
作品の点数分布
021.00%
110.50%
221.00%
300.00%
442.00%
584.00%
6147.00%
72713.50%
84824.00%
93417.00%
106030.00%
作品の標準偏差 1.92
このレビューの偏差値 55.09
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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