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この設定やストーリーでは、重く、メッセージ性の強い作品になりがちですが、流石に老練なロイ・ヒル監督、オープニングから肩の力を抜いて、どう思うかは観客にまかせるよ、とばかりに、客観的な軽いタッチで描いている。その結果、観る人によって様々なメッセージを感じるだろうし、捕らえどころがないと感じる人もでてくるでしょう。私が一番感じたのは、物事は全て相対的な関係で成り立っているのかなという事。絶対の善もなければ、悪もない。精神的に強い母親も父親にはなり得ず、幸せを感じるのは、不幸を体験し見ているから。こういう生まれ方をしたからこそ、父親に対する想いはどんな時でも顔を出し、彼の人生に影響を与えます。ただ、社会が進んでいくためには、ある意味、極端な先駆者が必要なことは十分理解できます。ですから、決して批判はしていませんよ、クローズ様。
【パセリセージ】さん 7点(2004-08-09 20:12:33)
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