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あの時代の日常を描くことによって、人々が霧のように消されてしまった悲惨を訴えようというその(平凡な)意図は分かる。だが、お世辞にも成功しているとは言えない。とってつけたように「幸せ」な夫婦や家族、未来に不安を抱く恋人達、厳しい食糧事情などを散発的に描いてみせているが、欠伸がでそうだ。朝鮮半島から徴用されてきた者たちは蛸部屋に閉じこめられて重労働させられたのだと思っていたが、取って付けたようなボロを着て物乞いに歩いている。そんなことが本当にあったかどうか知らないが、こうした場面から感じるのは、ウソ臭さだけ。そういえば、全体にハリボテを見せられているような感じがしてならなかった。
【駆けてゆく雲】さん 3点(2004-11-22 21:17:44)
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