Menu
 > 作品
 > カ行
 > 悲しみは星影と共に
 > 駆けてゆく雲さんのレビュー
悲しみは星影と共に のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 悲しみは星影と共に
製作国
上映時間102分
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 私がこの映画を見たのは30年以上前のこと。既にストーリーの細部は記憶のかなたにかすんでしまったが、その悲しいラストシーンと美しいテーマ曲は心にしみついて、いまだに忘れられない。この映画は、一言で言ってしまえば、ナチスドイツによるユダヤ人迫害の話なのだが、近年公開された戦場のピアニストやシンドラーリストなどのどの映画よりも涙をさそう。主人公は盲目の弟と二人暮らしの若い女性。弟の目はきちんとした治療を受けられれば治るのだが、そんなことは望み得ない。しかし、姉は弟にいつか必ず治るからといってきかせ、青空や花などの美しさを語ってきかせる。だがその二人の周りでは、戦争とユダヤ人迫害の影が日に日に増していくのだ。   <<ここからネタバレに入ります>>    ラストで収容所行きの列車のなかで、姉が弟に語って聞かせる。「これから、お医者さんのところに行くのよ。そこで治してもらえば、目が見えるようになるのよ。」「ねぇ、ねぇ、お姉さん、今何が見えるの?」 窓もない貨物列車のなかで、他の人々の絶望に満ちた目に囲まれながら、彼女は美しい景色を語り始めるのだ。
駆けてゆく雲さん 9点(2004-01-18 21:49:46)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5116.67%
600.00%
7233.33%
8233.33%
9116.67%
1000.00%
作品の標準偏差 1.25
このレビューの偏差値 60.71
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
悲しみは星影と共にのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS