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ル・アーヴルの靴みがき のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ル・アーヴルの靴みがき
製作国フィンランド,仏,独
上映時間93分
劇場公開日 2012-04-28
ジャンルドラマ,コメディ
レビュー情報
《ネタバレ》 冒頭、筋に関係ない殺し屋があっけなく始末される。今回のカウリスマキ映画には必要ないから。苦いとか酸っぱいとか悲哀は脇に置いとこうってことだ。そんな殺し屋にも「ちゃんとお金くれたのに。」と優しい台詞が送られる。それからは、優しい人々が優しい表情を見せて、綺麗な瞳の少年を何とかしてあげようとするお話となった。全編溢れる優しさとカティ・オウティネンの爽快な表情の存在、そしてささくれに引っかかるような痛さの不在は確かに今までと違うものを感じる。でも、みんな素直で優しいこの世界もまあいいんじゃないかな、と私は思えた。監督は、北欧の冷たい海と違って、フランスの海の煌めきが撮ってみたかったのではないか。コンテナの中で不安を覚えてじっと座る移民たちの、胸を締め付けるような無言の訴えに、優しい気持ちで手を伸ばしてみたかったのかな、と。最近、もらうのも与えるのも明らかに優しさが足りない私には、最後の桜は滲んで見えた。
のはらさん [映画館(字幕)] 8点(2012-05-06 16:01:15)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 7.14点
作品の点数分布
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6310.71%
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作品の標準偏差 1.64
このレビューの偏差値 53.18
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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