Menu
 > 作品
 > ハ行
 > バベットの晩餐会
 > のはらさんのレビュー
バベットの晩餐会 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バベットの晩餐会
製作国デンマーク
上映時間102分
劇場公開日 1989-02-18
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化,グルメもの
レビュー情報
《ネタバレ》 これは、素朴でおっとりとした、味わい深い映画。北欧の海辺の村で慎ましく信仰心厚く暮らす人々が、召使いバベットの計らいにより晩餐会を開く、とストーリーはいたってシンプルだ。晩餐のシーンにたどり着くまで、青みがかった海辺の村での抑揚の無い人間関係が続き、多少の退屈は否めない。しかし、神の教えにより最低限の質素な食生活を送る彼らが、心のこもった料理を口にするシーンは本当に素敵だった。ろうそくの火の中でみんなの顔が輝いている。目が美味しいと言っている。台詞はあまり無いけれど、みんなの心が料理によって満たされていくのが手に取るようにわかる。バベットの心づくしが豊かな時間を生み出す様子は、派手さは全くないのにギュッと引きつけるものがあった。また、テキパキと料理を作り、背筋を伸ばして空いた皿を片づけるバベットがとても凛として見えた。ラストも、感動という感じではなく、暖かい空気を送ってもらったような、押しつけがましさが無いのが良かった。小さいけれど見つけると嬉しい、早春の草花みたいな映画。
のはらさん 8点(2004-03-21 02:28:38)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 58件
作品の平均点 7.26点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
223.45%
300.00%
400.00%
546.90%
6915.52%
71322.41%
82136.21%
9610.34%
1035.17%
作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 53.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
バベットの晩餐会のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS