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ぼくは怖くない のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ぼくは怖くない
製作国
上映時間109分
ジャンルドラマ,ミステリー,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》 黄金の海とどこか悲しげな音楽が美しく、のっけから画面に釘付けになる。場面ごとの画の見せ方や気の引き方がとてもうまい。やるせないストーリーだが惹きつけられる。大人たちの起こした事件は、たとえ生活のための術だとしてもあまりにも愚かだ。母が主人公に言う「大きくなったらこの村を出て行って…」という言葉は、痛切な響きを持っている。生き続けることがそう単純でなく、いろいろなものを抱え込まなければ前に進んでいけないことを承知する年齢になった私は、子ども部屋でたまらず嗚咽する母に少なからず同情した。しかし、この悲しき大人たちの存在で、少年たちのイノセンスが際だって光っている。主人公ミケーレとフィリポが麦畑で戯れるシーンは幸福感溢れる画だった。ラストでことのほか強い光に照らされた「守護天使」に、幸せな未来が来ることを祈って止まない。
のはらさん 9点(2004-09-13 20:54:09)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 50件
作品の平均点 7.20点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 59.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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