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《ネタバレ》 映画の冒頭で猿が覚えた、殺しの道具(骨)の最終形態がHAL(ハル)で、ハルは宇宙船の中でボーマンによって接続を切られてしまう。
ボーマンがただ一人木星に着き、いきなり白髪のおじいちゃんになっていますよね。 スタンリー・キューブリックが後にコメントしているのですが、 「殺す相手がいないので自分で自分を殺し始めた」という事らしいのです。そして一瞬で老人になってしまい、 モノリス(四角く黒い物体)が現れ、彼の助けを借り、新しい命を授かるという事ではないでしょうか? (新しい命か、何かは分かりませんがとにかくモノリスのおかげでボーマンは死なずに生きながらえたというニュアンス だと思います。) 何故、モノリスが彼を助けたのかは分かりませんが、映画の冒頭でもモノリスが現れますよね。猿に殺しを覚えさせたのか、道具を与えたのか どうかは分かりませんが、「血塗られた人類の進化」に大きく関わっているものとして登場してきます。 モノリスはうーん、少々語弊があるかも知れませんが、人類の煩悩を生み出す「黒幕」みたいなものと考えてもいいのではないでしょうか? どちらにせよ、犯罪を後押しするような存在になりますよね・・・。 あくまで私の意見なのでこれが真相とは限りませんが、ずばり、この映画の最大のテーマは「犯罪にまみれた人類の歴史」ではないでしょうか?「殺し」という知恵を覚えた人類の進化を見据え、犯罪の本質を スタンリー・キューブリックの独特の感性で映像化したものが 2001年宇宙の旅だと思います。究極のアートと、 作られた年を考慮してこの点にしました。 【chungking】さん 10点(2003-12-29 02:35:59)(良:1票)
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