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これが戦争の「事実」、悲惨さであるとは思えない。かといって開き直って、「事実」でないともいえないと思う。
個別的な体験と「歴史」とは一致しない。「事実」は当然様々であってよいと思う(「歴史」となると問題は複雑だが)。その中で様々な「事実」と立場に「鬼」が宿る。しかし、その宿りの描き方があまり秀逸であったとは思えない。定式化された日本軍の残虐性とそれへの復讐心という構図。それはそれで良いがもっと上手い描き方があったのではないか。個人的に心を揺さぶられなかった。ドキュメンタリーとは違って、映画のおもしろさ(批判性を含めた)はこの描き方の部分に左右される。それが「事実」であるとか、実話であるとかはどうでもいい。 ストーリー的にはどこへ向かうのかよくわからないおもしろさが半分、どうでもよくなるところが半分といったところだった。 【胴】さん 4点(2004-02-09 05:07:06)
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