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《ネタバレ》 ノックアウト。こんなにかわいらしい映画にいったい何の文句がありましょうや。只の一人も悪意のある人間のいない映画です。みんなが生きることに一生懸命。小さな小さな物語が伝える、大きな大きな想いの深さ。自分ではない誰かのことを思うとき。人はいつもよりほんのちょっとだけ速く走ることが出来るんですねぇ。自分ではない人だってやっぱり確かに生きている、その当たり前の事実の柔らかさそのものが、今いるところより光のあたる場所に自分を運んでくれる。とにかく、描写の優しいこと、繊細なことといったら!見せない場面があえて一番素晴らしいんだろうな、って観てる側に思わせる演出のストイックさがすごく心地いいです。火照ってささくれ立った心に冷たい水と赤い金魚を!
【am】さん 9点(2004-07-17 03:27:40)
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