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街の灯(1931) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 街の灯(1931)
製作国
上映時間87分
ジャンルドラマ,コメディ,サイレント,モノクロ映画,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 十何年ぶりに見直して、やっぱりラストは号泣するのを確かめた、そんな感じでした。決してハッピーエンドではない、あの二人の表情にまたもやられてしまいます。でも改めて見直してみると、感動して泣いてしまう感じは何年経っても変わらないけれど、笑うところって、微妙にやっぱり難しくなってるんだな、って感じました。前観た時ほど笑えない、正直言えば。でもだからこそ、七十年以上前のサイレントにこれだけの力があるのは驚きではあるんですが。チャップリンの偉大さ、ってやっぱり笑いのなかにあるんだと思うんです。笑わせることって実はすごく今その瞬間、みたいなものと通じてて、だからこそ、コメディって評価されづらいし、残っていきづらいんだろうなって。それでもこんなに面白さがきっちり残ってる。そのことにむしろ驚きを感じてしまいました。そのおかしさを、とんでもない高いレベルで保ててるからこそ、あの可憐ではかないラストが僕らをノックアウトするんでしょう。僕らはチャップリンからずいぶん遠くに来てしまってるのかもしれません。もしかして。でもだからこそ、人を笑わせることに向かうチャップリンの気持ちなり技術なりのひたむきさを、改めて実感してしまうのかも、なんて思いました。とにかく、ラストの感動はいつだって保証付きなんですから。すごいことです、ほんと。
amさん 9点(2004-03-11 03:53:24)
その他情報
作品のレビュー数 198件
作品の平均点 8.43点
作品の点数分布
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6136.57%
72311.62%
83517.68%
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107437.37%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 51.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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