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《ネタバレ》 普通が嫌とか、生活にドラマが欲しいとか言う人がいるけれども、僕はむしろ普通の生活からドラマが生まれると思っていたので、感慨深かったです。ただ、どこまでも普通なのかと思ったら、鯨のところで全員集合したり(他に野次馬はいない・・・)、壁に挟まれた男が同級生だったり、「普通じゃないジャン!」と突っ込みを入れたくなりました(笑)。
と、それはさておきこの映画、見えないところにドラマがある、ということを改めて教えてくれました。ブラウン管はその象徴ではないでしょうか。はじめ、壁に挟まれた男を深刻に取り上げていたレポーターが、収録が終わると結構冷酷。鯨の事件が起きるとさっさと移動。でも鯨の方も進展がないと、これまた結構冷徹に撤収。TVって結構そんなとこありますね。ま、人間の欲望の象徴ですから、そんなもんかもしれないが。逆に見えていても気づけないこともあります。たとえば、鯨の現場になぜ裸足の高校生がいたのか?自力で海に戻った鯨を見て自殺を思いとどまった高校生のドラマは、視聴者には伝わりません。僕的にには結構ここがグッときました。 一方、7人に目を転じると、西山には過去にドラマがあったわけだが、西山は西山自身だけが深刻だと勘違いしています。ところが、人のよさそうな正道にもドラマがあり、なよなよ君のかわちにもドラマがありました。誰もがそのドラマを知りません。そのかわちは、けいとに詰め寄られるが、けいとのそれが作戦であることを、かわちは知りません。真紀はけいとほどに中沢を知らないがゆえに、過去を知りたがっています(←これは普通の行動ですね) 映画自体は、僕はもういい年ですが、学生時代を思い出すようなダラダラさ加減で、懐かしかったです。また、ちーちゃんファンの僕としては、相変わらずちよがかわいくて好きです。かわちは、あれだからちよちゃんが付いてくれているんでしょう。うらやましい奴です。なんかこの映画見てると、誰か一人ぐらいには、「あ、なんか似てるかも~」って人がいますね。僕はどちらかというと、坂本みたいな、一歩引いた奴でした。だからあまりドラマとは無縁の人生でした・・・。(笑) 【こじ老】さん 6点(2004-04-18 13:03:05)
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